コースエリア マルチ第10日目ヌナツィアブト :ラブラドール・イヌイットの故郷人口約1,200人のナインは、イヌイットが領有権を主張しているラブラドール北部の自治地区であるヌナツィアブトの行政首都です。訪問者は、モダンな外観のイルスアク文化センターで展示やアートワーク、文化プログラムを通じ、ラブラドール・イヌイットの伝統文化を学ぶことができます。また町を散策するとこの地域に影響を与えた他文化についても知ることができ、1771年に設立された歴史的なモラヴィア宣教団の施設も見られます。白塗りの教会と宣教師の家は、イヌイットとヨーロッパ人宣教師の間で何世紀にもわたる文化交流がされていた証です。 フレンドリーな地元の人々との交流では、世代を超えて受け継がれてきた物語を聞くことやホッキョクイワナやクラウドベリー(ホロムイイチゴ)などの伝統的食文化を試食する時間もあるでしょう。また訪問中は、周囲の山々や海の景色を眺めるハイキングを楽しむ機会もあります。●詳細日程第13日目終日航海航海最終日は、専門家のプレゼンテーションに参加してさらにこの旅行の知識を深めることや、ツンドラスパやサウナ、屋外ジャグジーで最後の航海をリラックスして締めくくる絶好の機会になるでしょう。それぞれの最後の船内生活をお楽しみください。第11日目終日航海第14日目セントジョンズ入港/下船船内で朝食後、下船。下船後は、解散となります。それぞれ帰りの旅路へつくか、歴史あるセントジョンズの滞在を旅行計画することができます。※空港やホテルまでの団体送迎は含まれていませんので予めご了承ください。第12日目ランス・オ・メドー :西暦1000年、この地を訪れたバイキングを乗第8〜9日目トーンガット山脈国立公園 :グリーンランドとニューファンドランド探検クルーズ 14日間 No.14トはマーシー岬やその周辺で狩猟や漁業をしていたことも注目すべき点です。ガイドと海岸の散策やバフィン湾とラブラドール海をへだてる広大なデイビス海峡の素晴らしい景色がお楽しみいただけます。亜寒帯のワイルドライフトーンガット山脈国立公園の冒険には驚愕させられるでしょう。2008年に10,000㎢の広さが国立公園とされ、ロッキー山脈の東側ではカナダ最高峰になる山々があります。息を呑むほどのフィヨルド、ドラマチックな氷河による見事な風景と多様な野生生物の生息で、生き生きとした荒野の大自然が見られます。また先住民の歴史にとってトーンガット山脈国立公園は特に意味深いものになります。2005年にはラブラドール・イヌイットの故郷として認められ、独自の憲法や行政を持つヌナツィアブト領地の北端に位置しています。実際にこの土地はヌナツィアブトの先祖が7,500年以上もの間住んでいた場所で、この雄大な領土を探検できることは光栄なことです。トーンガットはイヌクティトゥット語で「精霊の地」を意味し、イヌイットにとって精神的に重要な意味を持つ場所であることを指しています。この国立公園では北方森林カリブー、アメリカグマ、ラブラドールオオカミ、アカギツネ、ホッキョクギツネ、ホッキョクグマ、ハヤブサなどの動物を保護しています。ゾディアック、カヤック、ハイキングでこの国立自然保護区の探検を満喫します。この日は、ラブラドールの海岸の美しい景色を横目に、南へ航行します。またデッキからはエクスペディションスタッフと一緒にホエールウォッチングやバードウォッチングを楽しむことも期待できます。船内では、ワインや温かいお茶でリラックスしたり、船内生活をお楽しみください。せた船は、グリーンランドからニューファンドランドまでの2,180kmを航海した手製の木製ロングボートでした。ユネスコ世界遺産で国定史跡のランス・オ・メドーは、彼らが手作りボートで上陸した場所となる考古学的遺跡です。またこの地は北米で唯一確認されているノース人またはバイキングの居住地となった場所でもあります。ガイドとこの遺跡を散策すると、西暦1000年頃に赤毛のエイリークの息子でノース人のレイフ・エリクソンが名付けたヴィンランド(後にニューファンドランドとして知られる東海岸地域)を設立したとされる場所を訪れることができます。史跡全体に広がる再建された芝地小屋やノース人の遺跡は、コロンブスが北アメリカ大陸を発見した記録より500年前には、既に北アメリカ大陸が発見されていた証拠が見られるでしょう。北米にあるバイキングの歴史53
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