オーシャンワイド・エクスペディションズ社 2025年 北極
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●詳細日程第1日目ロングイヤー・ビーエン発着第2〜9日目スヴァールバル諸島●クロスフィヨルドとニーオーレスン    西海岸に沿って北に向かうと、朝までに氷河前線の素晴らしい景色を望むクロスフィヨルドに到着します。午後には、地球最北の集落であるニーオーレスンに向けて出航します。ニー オーレスンはかつて世界最北の鉄道が通っていた鉱山の村で、今でもその線路を見ることができますが、現在は研究センターとなっています。コミュニティの近くには、カオジロガン、コザクラバシガン、キョクアジサシの繁殖地があります。北極探検の歴史に興味があるなら、極地探検家アムンセンとウンベルト・ノビレが飛行船ノルゲ号 (1926 年)とイタリア号(1928 年)で使用したアンカーマスト(繋留柱)を訪れてください。第10日目  ロングイヤー・ビーエン入港/下船朝、ロングイヤー・ビーエンに入港します。  午前、朝食後、乗組員やエクスペディション・スタッフに別れを告げて下船です。スヴァールバル諸島 一 周探検クルーズ 10日間スピッツベルゲン島のロングイヤー・ビーエンに到着/乗船/出港一周クルーズ No.7スヴァールバル諸島最大の島、スピッツベルゲン島の行政の中心地、ロングヤー・ビーエンに到着します。かつて鉱山があったこの町は、教区教会やスヴァールバル博物館など、魅力的な観光スポットが点在しており、散策が楽しめます。一見、荒涼とした田園風景ですが、100種以上の植物が記録されています。午後、乗船手続、夕刻、開拓時代の雰囲気が残るロングイヤー・ビーエンを出港。イース・フィヨルドを航行して北極探検クルーズに向かいます。フィヨルドを航行中、この探検クルーズで最初のミンククジラに出会えるかもしれません。●巨大なモナコ氷河           天候次第では、リーフデフィヨルドに入港し、テキサス・バーに上陸し、全長5キロメートルの切り立ったモナコ氷河の表面が見える範囲内をクルーズすることもできます。この氷河の前の水域は数千匹のミツユビカモメのお気に入りの餌場であり、氷河の麓はホッキョクグマの人気の狩場です。もう一つの可能性は、両側にツンドラの風景とノルドブリーンの氷河前面があるワイデフィヨルドの河口です。シーズン初期に、氷の状況によりここでの航行が不可能な場合は、スピッツベルゲン島の西海岸に沿った代替ルートが実施される可能性があります。●ソルグフィヨルド、            困難な時代を思い出させる       ソルグフィヨルドに目を向けると、水面下深くにフランスとオランダの船 (17世紀末)が沈没しました。エオルスネセトにある 17世紀の捕鯨者の墓の西にある場所で、セイウチの群れを見つけるチャンスがあります。ここを自然散策すれば、ライチョウの家族を間近に見られるかもしれません。フィヨルドの対岸にあるヘクラハムナ(Heclahamna)もまた、半砂漠地帯のエクスカーションに適した美しいエリアです。●七島群島(セブン・アイランド)に立ち寄る この探検クルーズの最北端は、ノールアウストランネ島の北、七島群島のChermsideøyaとフィップス島かもしれません。 ここでは北緯80度、地理的な北極点からわずか870kmに到達します。 この地域にはホッキョクグマとセイウチが生息しています。船は流氷の中を東に進み、1928年にイタリア人船長ソラがノビレ遠征隊を救出しようとした海域を通過します。●ヨーロッパ最大の氷床         私たちはノールアウストランネ島のオーストフォンナの東側を航行し、ゾディアック・クルーズで周航するためにイシソヤ(かつては氷河に囲まれたヌナタク島でしたが、現在は海の島です)に立ち寄ります。その後、ヨーロッパ最大の氷床の一部であり、雪解け水の滝で有名なカップモーンを通過します。そこから、私たちはコング・カールス・ランドの誰も訪れたことのない海域に向かい、海岸から0.5km以上の距離を航行します。ホッキョクグマの生息地として有名です。●ストルフィヨルドの多くの恵み      西スピッツベルゲンとバレンツ島の間のヘレイスンデットを流れに逆らって航海し、ネグリブリーンのような近くの氷河の風景に到着します。後日、西スピッツベルゲンの谷口Skjold-dalenに上陸し、ゾウゲカモメのコロニーから4キロ離れた場所に上陸することもあります。エッジ島のディスコブクタ(Diskobukta)に上陸し、大きなミツユビカモメのコロニーがある渓谷の近くに行くことも可能です。巨大な氷河前線近くのクヴァルホフデンなど、他の場所への上陸も可能です。●尖った山々の土地           スピッツベルゲン島南部のホルンスンド地域のサイド・フィヨルドをクルーズし、尖塔のような山々を眺めることで1日が始まります。ホルンスンドティンドは標高1,431メートルで、バウテン島は、初期のオランダの探検家がこの島をスピッツベルゲンと名付けた理由を完璧に示しています。「尖った山」を意味します。 この地域には、14の大きな氷河があり、アザラシ、ベルーガ、ホッキョクグマを観察できるチャンスもあります。サマリンヴァーゲンとビルゲルブクタに上陸する可能性があり、ロングウォークをするのに最適な場所です。●ベルスンの動植物、           そして忘れられない歴史        今日、スヴァールバル諸島最大のフィヨルドシステムの1つであるベルスンを訪れます。海流の影響で、この地域は、他の地域よりもわずかに暖かく、比較的豊かな植生がそれを示しています。ここには、歴史と野生動物の両方を楽しむ素晴らしい機会があります。可能性としては、ヴァン・クーレンフィヨルドの河口にあるアールストランドハルヴォヤが挙げられます。そこではベルーガの骸骨の山を見ることができます。19世紀の鯨虐殺の跡は、横行する搾取の影響を思い出させます。幸いなことに、ベルーガは狩猟によって絶滅することはなかったので、群れに出会える可能性は十分にあります。また、ベルスンのサイド・フィヨルドをクルーズしながら、ヴァールソルブクタ近くのトナカイが好んで餌を食べるツンドラや、小さなウミガラスが繁殖する岩の斜面を探索することもできます。24

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